事業のアイデアを練り、誰に売るかを決め、差別化やビジネスモデル、価格まで考えてきたら、最後にそれらを1つの形にまとめます。それが事業計画書です。
事業計画書は、頭の中で考えてきたことを、自分でも人にも説明できる形にした文書です。考えを整理する道具にもなり、融資を受けるときの土台にもなります。ゼロから何かを生み出す作業ではなく、これまで積み上げてきたことを1枚にまとめ、噛み合わせる作業です。
このガイドは、計画をまとめて検証するまでを8つの記事で通す入口です。それぞれの中身は個別の記事にあり、ここでは「どの順で読み、どこから入ると自分に合うか」を示します。
この記事の要点
- 事業計画書は、これまで考えてきたこと(コンセプト・ターゲット・差別化・ビジネスモデル・価格)を1枚にまとめ、人に説明できる形にした文書です。
- 流れは、基礎(とは・構成・書き方)→ 公庫の創業計画書 → 数値計画 → 融資での使い方 → テストによる検証、と進みます。
- 計画書は書いて終わりではありません。小さく試して前提を確かめ、現実に合わせて直し続けるものです。
この枝の歩き方
8つの記事は、計画書とは何かをつかみ、構成と書き方を知り、公庫の様式や数値計画へ進み、最後に融資での使い方とテストによる検証まで、という流れで並んでいます。上から読むと積み上がりますが、いま必要なところから入っても構いません。
| 段階 | ここで手に入るもの | 記事 |
|---|---|---|
| 1. とは | なぜ書くのか、2つの目的 | 事業計画書とは |
| 2. 構成 | 何を書くか、9つの項目 | 事業計画書の構成 |
| 3. 書き方 | 伝わる計画書にするコツ | 事業計画書の書き方 |
| 4. 公庫の様式 | 創業計画書が問うこと | 創業計画書とは |
| 5. 記入例 | 各欄を仮の事業で埋める | 創業計画書の書き方・記入例 |
| 6. 数値計画 | 根拠のある売上見通し | 数値計画・売上予測の立て方 |
| 7. 融資に使う | 貸す側に返せる根拠を示す | 事業計画書を融資に使う |
| 8. 検証する | 小さく試して前提を直す | テストマーケティングで検証する |
段階1〜3|計画書の基礎をつかむ
まず、事業計画書とは何かと、なぜ書くのかを押さえます。「ひとりだから要らない」ではなく、考えを整理し客観視する道具として役立つことは事業計画書とはで腑に落ちます。
次に、何を書くのかという構成を事業計画書の構成で見渡します。どんな項目があるかの地図を持つと、書く作業が進めやすくなります。そのうえで、伝わる計画書にするための書き方のコツは事業計画書の書き方にまとめました。
段階4〜6|公庫の様式と、数値計画
融資を考えているなら、日本政策金融公庫の創業計画書という様式を知っておくと役立ちます。何を問う書類かは創業計画書とはに、各欄をどう埋めるかは架空の事業を使った創業計画書の書き方・記入例にあります。なお、最新の正式な様式や記入要領は公庫の公式サイトで確認してください。
計画書のなかで最も見られるのが数値計画です。願望でなく根拠のある売上見通しの立て方は数値計画・売上予測の立て方で扱います。
段階7〜8|融資に使い、検証して直す
計画書が書けたら、それを使う段階です。
融資の場面では、計画書は「ちゃんと返せる根拠」を示す書類になります。貸す側が何を見るか、どう備えるかは事業計画書を融資に使うにまとめました。制度の詳しい条件は変わるので、公式や窓口で確認してください。
そして、計画書は仮説の束です。書いただけでは前提が正しいか分かりません。小さく試して前提を確かめ、計画に反映する進め方はテストマーケティングで計画を検証するで扱います。計画→テスト→修正のループを回すことで、計画の確からしさが上がっていきます。
AI時代の応用・次の一歩
事業計画書づくりは、AIと相性のよい作業です。項目の抜けをチェックする、書いた文章を読み手に伝わる表現に整える、数値計画の計算を手伝わせる、面談で聞かれそうな質問を挙げさせる。こうした下ごしらえは、AIを使うと短い時間で進みます。
ただし、計画の中身を決めるのは自分です。AIはもっともらしい計画文をいくらでも作れますが、その事業を本当にやるのは自分であり、数字の前提が現実に合っているかはAIには分かりません。AIに整えさせた計画も、最後は自分の言葉で説明できるかを確かめてください。面談で崩れるのは、たいてい自分で腹落ちしていない計画です。
まずは、これまで考えてきたことを、1枚に書き出してみるところから始めてください。書けない項目が見つかったら、それは考えや調べが足りないサインです。埋めていく過程そのものが、事業を前に進めます。
よくある質問
ひとり事業でも、事業計画書は本当に必要ですか。 融資を受けないなら必ず作らなければならないものではありません。ただ、書いてみると頭の中の考えが整理され、抜けや矛盾に気づけます。相談相手が少ないひとり事業ほど、自分の考えを客観視する道具として役に立ちます。融資を受ける場合は、事業計画書や創業計画書の提出が求められることが多いと考えられます。
事業計画書と創業計画書は、何が違うのですか。 事業計画書は自由な形式の総称で、創業計画書は日本政策金融公庫が創業者向けに用意している決まった様式を指すことが多いです。問われる中身(動機・商品・見通しなど)は重なります。融資の申し込み先や目的に合わせて、どちらの形で書くかが決まると考えられます。
何から手をつければいいですか。 まず事業計画書とは何かで全体像をつかみ、構成の記事でどんな項目があるかを見渡すのが分かりやすい順です。そのうえで、書き方のコツや数値計画の立て方へ進みます。各項目の中身は、これまで考えてきたコンセプト・ターゲット・ビジネスモデルがそのまま入るので、ゼロから考え直す必要はありません。
計画書は一度書いたら完成ですか。 完成ではないと考えられます。計画書は仮説の束なので、小さく試して前提を確かめ、現実に合わせて直し続けるものです。書いて終わりにせず、テストの結果や実際の数字で見直していくと、計画の確からしさが上がっていきます。
まとめ
事業計画書は、これまで考えてきたコンセプト・ターゲット・差別化・ビジネスモデル・価格を、1枚にまとめて人に説明できる形にした文書です。ゼロから生み出すのではなく、積み上げてきたことを噛み合わせる総仕上げの作業になります。
進め方は、基礎(とは・構成・書き方)をつかみ、必要なら公庫の創業計画書の様式を知り、根拠のある数値計画を立て、融資に使い、テストで前提を検証する、という順です。
完璧な計画書を最初から作る必要はありません。計画書は仮説の束であり、小さく試しながら直し続けるものです。まずは、これまで考えてきたことを1枚に書き出してみるところから始めてください。
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- 事業計画書とは — まず、なぜ書くのかから知りたい方へ
- 事業計画書の構成 — 何を書くのか項目を見渡したい方へ
- 数値計画・売上予測の立て方 — 根拠のある見通しを立てたい方へ
- テストマーケティングで検証する — 書いた計画を現実で確かめたい方へ
- ビジネスモデル設計ガイド — 計画に入れる「稼ぎ方の型」を先に固めたい方へ
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