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納税と予定納税の実務|申告のあと、いつ・どうやって納めるか

personスモゼミ編集部 event2026-07-25 公開 event_available最終確認 2026-07-25
納税と予定納税の実務|申告のあと、いつ・どうやって納めるか

「確定申告で税額が決まったら、それで終わり」ではありません。決まった税金は、期限までに自分で納める必要があります。会社員のときは給与から天引きされていた税金を、個人事業主は自分で納めに行く。この「納める」という最後の一歩が、意外と抜け落ちやすいところです。

さらに、人によっては、確定申告の前に税金の一部を前払いする「予定納税」という仕組みも関わってきます。知らずにいると、夏に突然の納税通知が届いて、資金繰りに慌てることにもなりかねません。

この記事では、申告のあとの納税について、いつ・どうやって納めるのか、そして予定納税とは何かを、仕組みとして整理します。なお、具体的な金額・しきい値・期限は改定や年による変動があるため、ここでは扱いません。実際の数字と手続きは、必ず国税庁・税務署・税理士など公式・専門家で最新を確認してください。

この記事の要点

  • 確定申告で税額が決まったら、期限までに自分で納めます。申告と納付はセットで、納付にも期限があります。
  • 納め方は一つではありません。口座振替(振替納税)、e-Taxのダイレクト納付、クレジットカード、コンビニ、スマホアプリ、窓口など、複数の手段から選べます。
  • 所得税が一定額以上だった人は、翌年、確定申告の前に税の一部を前払いする「予定納税」の対象になります。年の途中に納税通知が届くので、資金の備えが要ります。
  • 納付が遅れると延滞税がかかることがあります。資金が厳しいときも放置せず、早めに税務署へ相談するのが基本です。

申告と納付はセット|決まった税金を、自分で納める

確定申告は、1年の所得と税額を計算して「申告する」手続きですが、そこで終わりではありません。計算して確定した税金を、期限までに「納付する」ところまでが一続きです。申告書を出しただけでは、納税は済んでいません。

会社員のときは、所得税は毎月の給与から天引き(源泉徴収)され、年末調整で精算されていました。納税を意識する場面はほとんどなかったはずです。個人事業主になると、この納付を自分で行います。ここが、会社員と大きく違うところです。

所得税や消費税には、それぞれ申告と納付の期限があります。期限は年によって前後することがあり、税目によっても異なるため、具体的な日付はその年の国税庁の案内で確認してください。大切なのは、「申告したら、期限までに納める」がセットだと知っておくことです。

納め方は選べる|自分に合う納付手段

税金の納め方は、一つではありません。国税庁によれば、国税の納付にはおもに次のような手段があるとされています(国税庁「国税の納付手続」、2026年7月時点)。

  • 振替納税:指定した口座から自動で引き落とす方法です。一度手続きをしておけば、期限ごとに自動で納付され、払い忘れを防げます。利用には事前の申込(依頼書の提出)が必要です。
  • ダイレクト納付・e-Tax:e-Taxを使って、口座から電子的に納付する方法です。
  • クレジットカード納付:専用のサイトからカードで納める方法です(別途、手数料がかかることがあります)。
  • コンビニ・スマホアプリ納付:QRコードやスマホアプリを使って納める方法です。
  • 金融機関・税務署の窓口:納付書を使って、窓口で現金で納める方法です。

払い忘れが心配なら、自動で引き落とされる振替納税が安心です。手続きの細かな条件や使える手段は変わることがあるため、最新は国税庁で確認してください。

予定納税|確定申告の前に、税の一部を前払いする

個人事業主が見落としやすいのが、予定納税です。これは、前年の所得税が一定額以上だった人が、その年の確定申告を待たずに、税の一部を前もって納める仕組みです(国税庁「予定納税制度の概要」、2026年7月時点)。

仕組みはこうです。前年にそれなりの所得税を納めた人は、「今年も同じくらいは税金がかかるだろう」と見込まれ、年の途中に、その一部をあらかじめ納めることになります。前払いした分は、翌年の確定申告で最終的な税額と精算され、納めすぎていれば戻ってきます。

ここで気をつけたいのが、資金繰りです。予定納税の対象になると、確定申告のタイミングとは別に、年の途中で税務署から納税の通知が届きます。それを知らずにいると、「まだ申告の時期でもないのに、まとまった納税」に慌てることになります。独立して2年目以降、所得が伸びてきた人がぶつかりやすい場面です。売上の一部を納税用に取り分けておくと、こうした前払いにも落ち着いて対応できます。

なお、その年の所得が前年より大きく減りそうな場合は、予定納税を減らしてもらう「減額申請」の仕組みもあります。対象になるかどうかの基準額や、納付の時期・回数、減額申請の方法は、国税庁の案内で確認してください。また、消費税でも、前年の税額が一定以上だと、同じように年の途中で前払いする中間申告・中間納付の仕組みがあります。こちらの土台は消費税の基礎で扱っています。

納付が遅れそうなときは、放置しない

手元の資金が足りず、期限までに納められそうにない。そんなときでも、放置することだけは避けたいところです。納付が期限に遅れると、延滞税という追加の負担がかかることがあります。

資金繰りが厳しいときは、期限が来る前に税務署へ相談してください。事情によっては、分割して納める猶予などの制度が案内されることもあります。黙って遅れるより、先に相談するほうが、負担も心証も軽くなります。納税資金をどう備えるかは資金繰りの分野とも重なるので、資金繰りとはもあわせて見ておくと、税金の支払いに詰まりにくくなります。

AI時代の応用・次の一歩

納税の段取りを整理するのに、AIは役立ちます。「個人事業主の税金の納め方にはどんな手段があるか」「予定納税とは何か」を、かみくだいて説明してもらう。自分の場合の納付の流れを、大まかに書き出してもらう。こうした下ごしらえは、AIを使うと進めやすくなります。

ただし、税の世界で最も注意したいのが、具体的な金額・しきい値・期限といった数字です。予定納税の対象になる基準額や、納付の期限は、改定や年による変動があり、AIが古い情報のまま答えることが少なくありません。実際に納めるときは、必ず国税庁・税務署の案内で最新を確かめてください。

次の一歩としては、自分が予定納税の対象になりそうかを意識しつつ、売上の一部を納税用に取り分ける習慣をつくることをおすすめします。税金全体の見取り図は個人事業主にかかる税金の種類で、申告そのものの流れは確定申告とはで確認できます。

よくある質問

確定申告をすれば、納税も済みますか。 いいえ。確定申告は税額を計算して申告する手続きで、そのあと期限までに自分で納付する必要があります。申告書を出しただけでは納税は終わっていません。納付にも期限があるため、申告と納付はセットだと考えてください。

税金はどうやって納めますか。 納め方は複数あります。口座から自動で引き落とす振替納税、e-Taxのダイレクト納付、クレジットカード、コンビニやスマホアプリ、金融機関や税務署の窓口などです。払い忘れが心配なら、自動で納付される振替納税が安心です。使える手段や条件は変わることがあるため、最新は国税庁で確認してください。

予定納税とは何ですか。 前年の所得税が一定額以上だった人が、その年の確定申告を待たずに、税の一部を前もって納める仕組みです。年の途中に税務署から通知が届き、前払いした分は翌年の確定申告で精算されます。所得が大きく減りそうなときは、減額申請もできます。対象になる基準額や納付の時期は国税庁で確認してください。

お金が足りず、期限までに納められそうにありません。 放置せず、期限が来る前に税務署へ相談してください。納付が遅れると延滞税がかかることがありますが、事情によっては分割して納める猶予などが案内される場合もあります。黙って遅れるより、早めに相談するほうが安全です。

まとめ

確定申告は、税額を申告して終わりではなく、期限までに自分で納めるところまでが一続きです。会社員のときは給与天引きで意識しなかった納税を、個人事業主は自分で行います。

納め方は、振替納税・ダイレクト納付・クレジットカード・コンビニ・スマホアプリ・窓口など複数から選べます。払い忘れが心配なら、自動で引き落とされる振替納税が安心です。

そして、前年の所得税が一定額以上だった人は、確定申告の前に税の一部を前払いする予定納税の対象になります。年の途中に納税通知が届くので、売上の一部を納税用に取り分けておくと慌てずにすみます。資金が厳しいときも放置せず、早めに税務署へ相談してください。具体的な金額・しきい値・期限は、必ず国税庁・税務署・税理士など公式・専門家で最新を確認してください。

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